LGBTの老後 ~最後に問われるあなたの価値~
今日ボランティアで会った87歳の女性。
LGBTではなく、ストレート。
用件は緊急ベルの設置の相談。
その女性曰く、
「自分が死ぬ分には構わない、というより早く死にたい。
でも
部屋で死んで発見されないと、大家さんに迷惑がかかる。
周囲の人にも申し訳ない。
だから万一の場合、早めに知らせるようにしたい。
でも助けないで欲しい。どうしたらいいの?」
兄弟、夫、そして3人の子供さえ死去済。
生活保護で生きながらえる彼女。
友人はいるが、みんな高齢者。頼れない。
「ポックリだとか、自然死とか、そんな都合イイコト、、、
でも早く死にたいけどね」
「死にたい」彼女はサラッと繰り返す。
カウンセリングでもボランティアでも良く聞く単語だが、
彼女のは何かが違う。
その言葉を語る重みに、彼女の人生が垣間見えた。
辛い現実を受け入れ、天寿に従う彼女。
あと30、40年で、私も言えようになるのだろうか?
彼女は
「人に迷惑をかけない」が価値観の一番。
私なら、
「自分がいかに楽するか」だけ考えそう。
LGBTはほぼ全員が通る道。
最後の最後にその人の価値が問われるのですね。