寂れた安食堂、カレー1杯600円。
近隣をインバウンド客がよく通る。
今までと同じカレーを3,000円に値上すると、
インバウンド客がこぞって来店。
それを見て日本人客も。今やカレーの行列店。
外国人は値段が高い=価値ある食品と考える。
日本人は周囲が褒める=価値ある食品と考える。
実例をもう1つ。
長野のドライブ中、Google高評価な蕎麦屋へ。
大きな梁の日本家屋、店内の至るところで写真撮る音、
「手打は違う」「信州蕎麦は」、、、
蕎麦屋の客ってウンチク好きですよねwww
やっと私も蕎麦を1口、、、えっ、乾麺?
蕎麦湯は、最近主流のそば粉を溶かした液体。
同じことが、都内の有名高級チェーンの蕎麦屋でも。
「やっぱり新そばは違うね」「蕎麦の味が濃いっ!」
ほぼ全員の客が絶賛!
それ、スーパーで1年中売ってますが。
そばの人気店が乾麺でも良いんです。
味ではなく、雰囲気やSNS戦略のビジネスもアリです。
問題は2つ。
①「美味しい」と知ったかぶり客
口コミ、行列の長さ、ブランド名、、、つまり、噂で判断する日本人。
それを『美味』と誤認する。自分の判断が1つもない。
30年のデフレは、日本人から味覚まで奪った。
②デフレビジネス
経済不安のデフレでは、目先の商売に走りがち。
低品質だがインパクトある商品をブランド化、短期間で稼ぐ。
高級食パン屋が良い例。あんな乱立して、長期経営できるわけがない。
デフレ脳の日本らしい現象ですね。
何を言いたいかと言うと、
モノの価値に見合った金銭を払わないと、
持続可能な経済=日本の安定成長にならない。
そのためには、
あなたがモノの価値を知るということ。
もっと言えば、あなたが何を求め、何に興味あるか、
あなたの意見を持つということ。
しかし永年日本では、
[安価・有名ブランド・高評価]のみを価値とした。
デフレだから、失敗したくないのかなぁ。
デフレは日本人から、味覚まで奪った。
LGBTはその点、自分の趣向・興味を追求、
自我を持っている。
すごいことなんだけどなぁ。