ゲイの金融コンサルタントのぶっちゃけ日記

LGBTの社会保障。あまり語られてこなかった分野を、日本TOPレベルの金融コンサルタント&カウンセラーとして紹介します。 と言っても、好き勝手な人生を歩む中年オヤジなので、ゆる~く・のんびり・正直に書きます。

映画「PLAN75」に見るLGBTの老後

(ネタばれ有)
映画「PLAN75」、観ました。
満75歳で生死の権利を選べる制度がある、と言う設定

辛口の私が言いますが、
役者、脚本、演出が良い映画、数年ぶり!

 

75歳を過ぎ、PLAN75を選ぶと誰でもお手軽にコロッと。
ただただ事務的なフローで、一斉に死に、一斉に焼かれ。

 

 

泣く準備をして映画館に行ったが、泣いてる暇はなく悩んだ(笑

 

 

「その制度、欲しい!」
思いましたよね?
LGBTはもちろん、ストレートでも多くが思うでしょう。

映画を観た感想は、
「俺にそんな勇気あるかな?」

 


何人かの老人が出てくる。


役所で説明を受ける女性老人
他に選択肢はなく、本音は、
「葬儀費用を自分で払えない」
「国からの準備金10万円が欲しい」
なのに、世間体発言を繰り返し、PLAN75を選ぶ。

このパターンが多いんだろうなー、特にLGBTは。
言い訳まみれで体裁保ってる、つもり。

 

身内から縁遠く孤立無援の男性老人

全国を転々、安アパートの狭い部屋で、
何にも抗わず、酒も飲まず静かに生きる。
身内に言いたいこと、言えなかったことを抱え、静かに死んでゆく。

見た目は「貧乏くさい孤独なジジィ」(ゴメンナサイ)でしたが
かっこよかったー。憧れですねー。

 

1人で住み、1人で働き続ける老人女性
理不尽な解雇後、再就職できず。
アパートも借りれず。
でも周囲に遠慮、自分が我慢の毎日。
追われるようにPLAN75を選ぶが、
最後に人の尊厳を取り、我慢せず逃げる。

こちらもかっこいいが、私にはできないなー。。。

 

 

LGBTのカウンセリングで、よく聞くのが
「大丈夫、ボケる前に死ぬんで」

ハッキリ言う。
死ぬ勇気あるの?

LGBTの老後は厳しいとわかっても直視せず。
「年金2千万不足」と言われても、対策せず。
「ボケる前に死ぬ」とどこまでも現実逃避。

生に固着し、周囲に迷惑を掛け、それさえ認知できず、
怯えながら哀れに、ズルズル生き続ける末路。
それがフツーの老後。

今日の私、いつになく厳しいです。
が、
それくらいLGBTの老後は覚悟と準備が必要です。
甥姪に迷惑かけたくないなら。

 

 

老後を考えるのはストレートもほぼできない。
と言うか、わからない。

ましてLGBT「考えようもない」が本音。
だからと言って目を逸らせば、宿題には利子が付きます。

このブログでは、宿題のヒントを書いていきますが、
個別相談にも乗ります。
しっかり前を向きましょう。