地域ボランティアの実態 ~高齢者が支配する地方自治~
私、民生委員(老人、障害者、生活保護などへの市区町村ボランティア)です。
先日、ヤングケアラーの学習会がありました。
親の介護や世話で学校に行けず、友達と遊べず、、、の子供たちです。
40~50代の親世代の民生委員は、
地域の学校の対応など、現実のヤングケアラーの話で盛り上がった。
しかし民生委員は60~70代がほとんど。
彼らにヤングケアラーと言ってもピンとこない。
「(自分たちの世代への)手伝いを、孫にさせて何が悪い?」
最後を締めるのは責任者、高齢男性2人の意見。
「親も小遣いでもやればいい。
子供は喜ぶからヤングケアラーにならないね笑」
「家族みんなで笑えれば問題無い」
金やれば、子供は苦痛を感じないの?
家族みんなで笑うって、サザエさん家庭かよ。
ヤングケアラーも介護も、
「血の繋がった親が子なんだから」
「世話になったんだから」
と楽しく始まります。
しかし介護に現状維持は無く、どんどん酷くなる。
時間もお金も徐々に負担増、辛くなる。
認知力低下でワガママになり、人格が変わってゆく高齢者。
毎日毎日少しずつ進むから、誰でも頑張れる。
「親が笑ってくれるから」
と自分に言い聞かせ、社会から孤立してゆく子供。
それは洗脳に近い。
ヤングケアラーが
「本当は学校に行きたい」
「親の世話でつらい」
と本音を言えれば、行政もボランティアも動ける。
彼らは[自分がSOSを出して良い状況]だと気づけず、
気づいても、その方法がわからない。
民生委員の多くは年金受給中の高齢者と専業主婦。
今の高齢者は、自分が現役時代に支払った数倍の年金を受領。
専業主婦は労働・納税せずに税優遇され、年金まで出る。
こういう社会のヒズミのせいで、不平等が生まれ、世帯収入が減り。
だからヤングケアラーが生まれる。
※念の為フォローするが、
高齢者や専業主婦が悪いわけではない。
彼らは、与えられた制度に乗っただけ。
ただ、それに気づかず
「若者は税金払え」「もっと貧困対策を」
というのは、そろそろ厳しく言うべきだろう。
前述の前に座ってる責任者:高齢男性二人。
地域の顔役。ボランティア責任者をなさる崇高な方であり、
女性も若者も文句を言えない、閉鎖社会の代表者。
日本の福祉が遅れている現状を見たようです。
街も国も、同じなのね。