経済が苦手な社会人向けのシリーズその2。
日本経済低迷の原因と言われる3つ。
A) 政府が悪い ←前回
B) 経営者が悪い ←今回
C) 世界的な物価高
この3つ、
マジョリティを喜ばし、思考停止させる意見。
政府の責任を問うのも良いけど、
国民も最低限の知恵をつけよう、と言うのが前回。
B) 経営者が悪い
約15年前、1USD=80円台と言う超円高。
当時の日本、製造業の技術力、シェアは圧倒的。
輸出で儲けていたので、円高は大打撃。
製造業はリストラ、部門切り捨てを乱発。
リストラ人材・部門を受け入れたのは韓国、台湾企業。
世界トップの技術力を大量に仕入れ逆転、
現在の製造大国となった。
ちなみに韓国に渡った技術者の大半は、
技術力だけ吸い取られ1,2年でポイ捨て。
日本の経営者は
・自分の会社を立て直せず、
・日本基幹産業を壊し、
・従業員を路頭にさまよわせた、
世界では評価が低い理由です。
あなたの会社の経営者、威張ってませんか?笑
メディアが湾曲した情報で、経営者が誤解される点もあります。
内部留保。
「企業は利益溜め込んでるだけ、設備投資も給与UPもしない」
2021年後半より、日本は値上げラッシュ。
ですが、
値上げがこの程度なのは内部留保のオカゲ。
2022年4月、IMF発表の消費者の物価上昇率見通し、
ドイツ5.5%、カナダ5.6%、イギリス7.4%、アメリカ7.7%。
日本1%。
世界中が同じ牛肉、小麦、バター、ワイン、
鶏のエサも諸外国同じ、使う石油も万国共通。
なのになぜ日本だけ物価上昇が低いのか?
同4月、企業の物価上昇率、日本で9.5%。
つまり、
企業-企業は海外と同じ
日本企業が海外から買う、
中小企業が大企業から材料を買うのは10%近く値上げ。
が、
企業-個人だけ日本が特殊
中小企業同士の売買や、小売店が個人に売るのは1~2%値上げ。
デフレでは消費者へは値上げできず、
その分は中小企業・小売店が
内部留保(貯金)を切り崩している。
この状況が20年以上続いているので、
中小企業は賃上げできないのです。
一方大企業は、内部留保余りまくり。
好景気な海外支社の利益が、円安でさらにUPし、
日本本社に戻ってくる。
インタビューで「円安はキツイ」と言いながら、
笑いが止まらない経営者も多い。
長くなったので、続きます。
次回、「経営者を非難するだけでいいの?」の後編です。