ゲイの金融コンサルタントのぶっちゃけ日記

LGBTの社会保障。あまり語られてこなかった分野を、日本TOPレベルの金融コンサルタント&カウンセラーとして紹介します。 と言っても、好き勝手な人生を歩む中年オヤジなので、ゆる~く・のんびり・正直に書きます。

20〜30代のキャリア形成・後編 『LGBT特徴の実例』

LGBT向けカウンセリングで多いパターンを
2部構成で紹介。


前回、20〜30代のストレート・LGBTの違い、
抽象的に違いを列挙しました↓

lgbts-lifeplan.hatenablog.com

 

今回はその実例。

 

10年前。
当時28歳ゲイ・Nさんのカウンセリングをした。

Nさんは、有名企業に勤務、
マンション購入に向けた積立・保険、、、
ゲイでは珍しい堅実派。
真面目だが、ピュア過ぎなのもゲイらしい。

Nさんが病み始めなのは、私にはわかっていた。
「大学の仲間との飲み会、一言も話せないんです。
婚約・向こうの両親・出産・保育園準備、、、
まるで外国語みたい」

カウンセリングを提案するが
「相談なんて早い」
Nさんは丁寧に拒否した。

「想定外の新展開は困る」
「自分の中を見せるなんて」

LGBTは苦手。
Nさんも同様だろうが、本人の言葉を尊重した。

 


後輩が自分の上司になった3か月後に退職。
その後、Nさんからしばらく連絡が来なかった。

この10年で3回住所変更、転職の度に。
気になって電話してみた。

私「悩んでるなら会おうか?話を聴かせてよ」
N「まだ大丈夫です、ヤバくなったら相談のってください」

「まだ大丈夫」
LGBTが大好きな言葉。
意味は「誰か助けて」

私はイロイロ理由をつけ、面談を勧めたが
「しゅうさんは忙しいだろうから」と断られた。
ボランティアカウンセリングでは、私にはそれ以上言えない。

 

 

変化の多い30代はメンタル不全も多い。女性は収入や老後など現実的不安も出てくる

 

 

38歳になったNさんから連絡。
「今は北陸。メンタルで休職。今はバイトです。
東京の転職活動なんてもう無理。友達も居ない、ましてゲイは少ないし。
さみしいです、辛い」
10年かけて、やっと出たNさんの本音。
でももう、遠方に住む私にできることは限定的。

今回の記事、Nさんの方から
「書いて欲しい。LGBTは一人で頑張ってるから、こうなるって」
との依頼で書きました。

 

LGBTに言いたい。
自分で自分の顔は、決して見えない。
鏡で左右対称、写真で平面的にしか、
あなたは、あなたの顔を知らない。

LGBTは、周囲に参考になる人は少ない。
人生の変化も少ない。
客観的な立ち位置を確認する必要がある。
そして軌道修正するなら「まだ大丈夫」な内。


 

待っていて、いつか誰かが助けてくれる事はないです。
あなたから動きましょう。

私で良ければ手伝います。