ゲイの金融コンサルタントのぶっちゃけ日記

LGBTの社会保障。あまり語られてこなかった分野を、日本TOPレベルの金融コンサルタント&カウンセラーとして紹介します。 と言っても、好き勝手な人生を歩む中年オヤジなので、ゆる~く・のんびり・正直に書きます。

がんと言われたら ~LGBTの場合~

質問。
「あなたが『がん』って言われたら?」

多いのが、
「想像つかない」
LGBTなら
「辛い治療せず死にたい」
が多いかもしれない。

 


この年末年始に、私が関わった件。

30代前半の女性Mさん
2021年秋、入籍&マイホームに転入。幸せの絶頂!
2021年12月上旬、懐妊オメデタと同時に、子宮頸がん告知。

医師から
「ステージ1、転移もなく腹腔鏡手術で。
切除した細胞を生検し、最終的な診断次第で
放射線治療抗がん剤治療、、、

まずは手術。空いてる2週間後の、、、」
専門用語の洪水で、瞬時の判断が求められる。

 

12/10頃、私はMさんに
「子宮を取らない治療もある」
と伝え、会うことに。が、
「仕事が休めない」
と、結局5日後、Zoomで説明。

健常者のあなたは思うかもしれない。
「子宮取らずに済むのに、仕事優先?」
実際には、手術(休暇せざるを得ない)直前まで、
日本人は普通、会社に言わない。
しかも最低限の人にしか言わないから、
周囲の協力は得にくい。

 

12/15頃、
がんの絶望のMさん、仕事から帰宅した22時。
私は
「粒子線(重粒子や陽子線)なら切らずに済む」
「治験で光免疫療法も試せる」
など温存療法(切らない治療)のセカンドオピニオンを推奨。

Mさんはやっと明るい顔になり、
「ぜひその治療をしたい」

 

12/18、再度私がMさんに電話すると
「『お医者様の言う通りでいいんじゃない』
と夫に言われ、そうすることに」
ベテランの私や、プロ(医師)に相談せず、
家族=素人同士で判断する。

TVで見る最新治療。
「がんになったら、私もこの治療したい!」
と思っても、実際には選ばない。
それが近隣でも、数千の症例があるとしても。
がんと言うパニック状態では、
最初に会った『医師』を『お医者様』と呼び、
蜘蛛の糸のようにしがみつき、他の選択肢に目が行かない。

 

12月下旬、Mさんは子宮切除。
子宮と子供、両方失いました。永久に。
これから辛くて高額な抗がん剤治療が半年以上。
これが『愛する家族』に相談し『お医者様』に従った、
普通の結果
です。

違う方法なら今頃、少なくても子宮は残り、
がん治療は終わっているのに。

 

 

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TVや雑誌で見ても、いざという時にその治療にたどり着けます?

 

 

LGBTには相談できる人、
ましてLGBTに合った話(治療、人生設計)をできる人、
普通は居ない。


「がんって言われたら治療しない。死ねるから」
それ、
現実逃避ですよね?
LGBTの特技です。

そろそろ人生に向き合いましょう。