誰も書けない『年金制度が悪くなった原因』前編
国民年金を65才まで支払。
みなさん、これは今年最大級のニュース。
今まで:40年(20~60才)支払
今後は:45年(20~65才)支払
一生涯の支払は100万円UP、受取変わらず(約6.5万円)。
「今の財政状況を考えれば、
国民の支払増 or 受取減は仕方がない」
だとしても、なぜここまで赤字が膨らんだのか?
ちゃんと理由を知っておきましょう。
年金制度が悪くなった理由。
最初から制度設計がいい加減だったのが最大の理由。
今の現状は50年前から指摘されてました。
いい加減な設計の理由は大きく2つ。
経済に詳しい人には常識。
が、
これを言うと社会的に嫌われるので、誰も言えない。
今日はズバッと書いちゃいます。
①以前の年金保険料が安過ぎ
現在の保険料は約16,500円/月。
例えば50年前は1,000円以下。
40年前でやっと約5,000円。
今の80代、これまで払った保険料総支払額:約200〜300万。
なのに今、毎月6.5万円受取。
平均寿命からすると国民年金だけで総額・約2000万円も年金受取。
更に
会社員なら
厚生年金があるので約3倍。
さらに、以前は多くの企業に
社員負担がほぼ¥0、会社が全額支払う厚生年金基金。
これが経営を圧迫している企業は多く、
倒産危機だったJAL、東京電力には、
国費まで投入して厚生年金基金を今も支払ってます。
倒産させたOBたちを、税金で贅沢させています。
公務員なら
共済年金。厚生年金よりさらに多く支給。
さらに、公務員の役職者(年功序列なのでほぼ全員)には、
労働者負担¥0の共済年金基金。
余りにも優遇され過ぎていたので、
今の現役世代は共済年金から厚生年金に変更、
共済年金基金廃止。
50代後半のあなた、だいたい支払額=受取額。
30代のあなた、いくら頑張っても支払額>受取額。
高齢者優位。これは仕方ない。
残念ながら、今更変えられません。
最近議論が始まった健康保険料・介護保険料UPなど、
間接的に納税額微増しかないです。
仕方ない、と言う言葉は嫌いですが、仕方ない。
選挙に行かなかった我々世代の責任です。
年金破綻のもう1つの理由は次回。
これは仕方なくない。