Kさん:37歳ゲイ、都内1人暮らし
大手企業勤務。胃がんステージⅡ
Kさんは胃がんと診断され、会社に相談。
大手企業、福利厚生も手厚い。
上司も好意的、体調急変にも対応してくれた。
罹患前のKさん、まさに独身貴族。
周囲から見たら派手な金遣い。
毎年2回海外旅行、貯蓄もしっかり。
しかし今は有休も使い終わり、欠勤続き。
諸手当、ボーナス激減。
そこに治療費が追加支出。
上司には、傷病手当(給与の約2/3)や
一時的な帰省を勧められる。
しかし傷病手当では生活費不足は明らか。
兄家族が住む実家に帰っての長期治療、
なんとなくカッコ悪い。
ましてLGBTには難しい。
この辺が、
ストレートの上司には理解されない。
さらに
・朝は元気なのに急に血圧低下、座ることもできず。
・顧客訪問の当日欠勤。
これが月に2~3回。
皺寄せは同僚に。
冷ややかな声もチラホラ。
周囲に迷惑を掛ける自責の念、
あなたはその状況で、仕事続けられます?
病気の辛さもあり、Kさんは孤立。
ついに辞職。
誰とも会話せず、狭いマンションで1人、
病気に怯える生活。
実際は貯金があるのに、怖くてお金が使えない。
それから間もなく、Kさんは自殺。
私が聞いていた限り、
がんは回復傾向、半年もすれば
仕事に完全復帰のはず。
傷病手当を申請していれば、
まだ半年以上残っていた筈。
預貯金もまだ数百万円あったはず。
がんに勝てる条件も、
その後の独身貴族復活のシナリオも
全て揃っていたKさん。
足りなかったのは、
心から話せる友人かもしれない。
会社の人間はみんな敵に思えて、
学生時代の仲間は、子育ての話題。
LGBT友達は、深い話は煙たがる。
今はもう、わかりません。
Kさんの状況、LGBTならわかると思います。
にもかかわらず、
LGBTは保険に入ってる人が少ない。
1人で生きるのに、1人で生き得る準備をしていない。
私はそんな人を応援するために
このブログを書いてます。
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