ゲイの金融コンサルタントのぶっちゃけ日記

LGBTの社会保障。あまり語られてこなかった分野を、日本TOPレベルの金融コンサルタント&カウンセラーとして紹介します。 と言っても、好き勝手な人生を歩む中年オヤジなので、ゆる~く・のんびり・正直に書きます。

LGBTのがん治療② LGBTカップル特有の問題~後編~

Nさん:38歳ゲイ、S県在住、末期がん
 原発巣:大腸、経過不良で転院2回。
 同性パートナーはTさん(27歳)。

 

Nさんは会社にLGBTがバレ退職。
がんの治療は肉体的、精神的、金銭的に辛いのを知る。
〜↓ここまでの詳細は↓〜

lgbts-lifeplan.hatenablog.com

 

 

さらにゲイ特有の問題が出てきた。
住宅ローンも自動車も名義(Nさん)。

これまでの生活費、ほぼ折半。
住宅ローン、自動車購入は
Tさんも約3割負担したが、現金で手渡し。

Tさんには法的な所有権も、パートナーの証拠もない。
Nさんが死ねば、全ての所有権は絶縁の親。

 

会社を辞めたNさん、数百万円の貯蓄はあったが、
がん治療すれば、あっという間に消える。

Tさんがこっそり、生活費・治療費を払っていた。
Nさんは気付いていた。
フリーターのTさんには、かなり辛いはず。

Nさんは言った。
「1つだけ方法があります。
余命半年って言われれば、
マンションの住宅ローンは免除。
生きてる内に売却、現金をTに返せる」
私は返答できなかった。


Nさんは私のアドバイスで2度めの転院。
免疫療法で劇的に回復!

全身に転移したがんは、残すは数箇所のみ。
余命宣告を言われることもなくなった。
今は、Tさんとの養子縁組を準備中。

 

 

f:id:lgbts-lifeplan:20210915221436j:plain

ただでさえ人生のリスクの病気が、LGBTには更に悩みが増える

 

LGBTに病気の話をすると
「大病したら死ぬから」
と言う人が多い。

ハッキリ言います。
現実にさえ目を背けるあなたに、
死ぬ勇気、あります?

 

子供がいるわけではないLGBT
必ずしも最後まで、病気と戦わなくても良い
と私は思います。

死を目前にしたら、誰でも生きたくなります。
せめて最低限の治療はする準備、
できていますか?