ゲイの金融コンサルタントのぶっちゃけ日記

LGBTの社会保障。あまり語られてこなかった分野を、日本TOPレベルの金融コンサルタント&カウンセラーとして紹介します。 と言っても、好き勝手な人生を歩む中年オヤジなので、ゆる~く・のんびり・正直に書きます。

「LGBT法案見送り」って結局なに?

LGBT法案、提出断念、
今日、ニュースが出た。

 

ぶっちゃけ、
このニュースわかります?
私、最初はわかりませんでした。


Q1)そもそもLGBT法案とは?
Q2)何を揉めてるの?
Q3)どうなったの?
Q4)今後どうなるの?
を解説します。


Q1)そもそもLGBT法案とは?

自民党性的指向性自認に関する特命委員会」
が中心となり、2016年にまとめられた法案。

当時、オリンピック準備で
・オリンピック・ゴルフ会場、会員権は男性のみ
・森元会長、元首相の女性軽視発言
など、
諸外国では、日本の封建さを衝撃報道。

旧体質のイメージアップに、
LGBTフレンドリーな法案を作って
一気に世界の評価回復!」
オリンピックまでに成立を目指していた。


Q2)何を揉めてるの?

自民党公明党は保守派集団。
伝統的な家族観を重んじ、
LGBTの権利は認めない主義。

 現在、自民党内では、
圧倒的多数が保守派(LGBT嫌い)、
法案を意味のない、形式的なものにした

 

サスガ自民党
ほとんどの議員が保守=反LGBTなのに、
それが誰なのか、名前が出ない。

ちなみにこの法案、選挙公約
自民党の選挙公約なのに
自民党の大多数が反対(笑

この状態を見て一番喜ぶのは野党。
これぞとばかりに後から参戦、LGBT擁護。
なら法案出してよ(笑


Q3)どうなったの?

自民党・保守派が、法案を大転換。
「差別禁止法」から「理解増進法」へ。

差別を罰するのではない。
正しい教育すれば、
いつかは、差別がなくなるだろう。
という発想。

 

野党は、この↓追加で妥協。
性的指向及び性自認を理由とする差別は
許されないものであるとの認識の下」

 

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LGBT法案は自民党政治の典型。今回は「理解増進法」。


めっちゃ、わかりにくい。
要は、
LGBT差別を、禁止する必要はない。
でも一般的に、差別は良くないよねー。
だからLGBTを理解しよー。

いつか遠い未来、差別がなくなる可能性が
無きにしも非ずかもしれないと言えなくも・・・

自民党公明党が法案を骨抜き、無意味にして、
野党は形だけ文句言ったけど、それに追随。
5年かけて、コレだけ(笑


Q4)今後どうなるの?

法案は棚上げ状態。
オリンピック(=海外へのPR)に間に合わない今、
法案の意義は、無くなった。

 

 ニュースを読み解くコツは、
ちゃんとニュースを覚えていること。

自民党の中からLGBT法案が出た。
これは、今までにない、評価すべきこと。

誰が法案を出して、
与野党の対応は?
首相や重鎮は何を言ったか?
次はいつ、どの状況で
この言葉が出るのか?

ニュースがどう育っていくか、
記憶に残し、注視しましょう。