日本の貧困化③ ~低品質まみれの三流国家=日本~
再々値上げ、いまや日常的光景。
物価の優等生と言われる鶏卵、30年前と比べ1~2割UP。
日本のレイヤー(採卵鶏)、ほとんどは米・仏製。
餌は南米はじめ世界中の穀類。
諸外国の物価、この30年で先進国は1.5倍、世界全体では2.5倍。
なのになぜ、日本の卵の値段はたった1~2割UPなのか?
A1)大規模養鶏による合理化
30年前、1軒の養鶏家が1万羽飼育でも多いと言われたが、
今や20、100万羽の大規模養鶏でも普通。
ちなみに20万羽レベルの飼育、鶏舎は体育館サイズ。
鶏1~2羽入るケージが30、50階建てとか。
窓がなく、餌・水・温度・糞を完全自動。
そんな体育館サイズの鶏舎が、数棟並んでいても、今は珍しくない。
A2)薬品の向上
これだけの密飼、病気も起きやすい。
ワクチンが増え、いわゆる薬漬けは年々激化。
一応「人間には害がない」ということになっているが。。。
鳥インフルエンザのニュース「〇〇県で50万羽を廃棄」
以前は数年に一度、今は毎年。
こんな工場のような養鶏が不健康、もう限界だということです。
鶏卵最大手はイセ食品、鶏1300万羽を飼育。
が、今年、経営破綻。
これが物価の優等生の、行き着いたゴール。
今や日本だけで完結する産業はほぼ無い。
諸外国は物価高、肉や穀類も、資源も金属類も奪い合い。
日本だけが安く買えるわけがない。
養鶏で言えば、値上げする従来コストのほかに、
設備(鶏舎)は高額化、薬品は量も種類も増える。
なのに日本だけデフレ、低価格で済むのは、
かつて高品質と言われた日本が、低品質になったから。
実際、かつて世界を席巻したPCなど、日本の精密機器、
低品質と揶揄していた台湾・韓国に負けてる。
電気自動車、ドローンは中国が世界の覇者。
比較的単純な仕組みの家電もルンバ、ダイソンに勝てない。
日本は知らず知らず、
低品質、リスクまみれ、三流国家になりつつある。
外国人にも、ボチボチ語られ始めている。
どうしてこうなっちゃったんですかね?
次回は、そこを書きます。