先週、電車で見かけた会話。
年寄「若造のくせに、お年寄りに向かってその口の聞き方は何だ」
彼氏「年寄りに何言おうが、俺の勝手だ
年寄りを食わせてやってんのは俺らだ。」
年寄「お前に税金もらった覚えはない。自分で払ったものだ。
ろくに税金払ってないくせに。生意気言うな」
少し席が遠かったので、詳細はワカラナイが、
たぶんこんな感じ。
若い女性がお年寄りに席を譲ろうとした。
お年寄りが断る態度が強過ぎた。
横に居た彼氏(?)が怒って年寄りに抗議、言い争いに。
こんな口調なので、どっちが良い悪いは別にして。
私がこの会話に興味を持ったのは、
「ようやく、若者から年寄りに、こういう意見が出てきたか」
と思ったから。
私は『老人を追い詰めろ』と言ってるのではないですよ。
『年寄りビイキ & 若者ナイガシロ』の社会を、
若者が本気で考えて欲しいというのが、今回の主題。
年金・税金だけで言えば、若い彼氏の意見が正しい。
このお年寄りはたぶん70~75歳。
平均寿命まで生きれば、自身が支払った年金の
3~5倍に増えて貰えると言われている(状況による)。
言い換えれば、この年寄りが受け取る年金の
60~80%は現役世代の税金。
雇用も若者は不利だ。
定年(60歳)を迎えたベテラン社員の雇用確保のため、
若者の採用を控えたり、非正規雇用を拡大する企業も多い。
やっと正規雇用されても、圧倒的に給料が安い。
今のお年寄りの現役時代の生涯給与は3億円、今は2億円。
若者世代がここまで理不尽に扱われて、怒らない方がオカシイ。
いつまでも「年寄りだから文句言っちゃいけない」という
古い呪縛に縛られている場合ではない。
お年寄りを大切にする文化も薄れてきている昨今。
年寄りに侮蔑的な時代が来てしまわないか、私は危惧している。
「老人を食わせる為に働いてやってんだ、椅子に座るな」
と電車で年寄りを追い出したり。
「老人が1人でも多く死ねば、俺らの負担は楽になるんだ」
と年寄り狩りが始まったり。
ちょっと違うけど、失業率が10%を超えるフランスでは、
労働者が失業者を差別する風潮が現実にある。
『失業者(失業保険受給者)を食わせてる労働者は偉い』
ということだ。
老人問題に似てるでしょ。
この問題、そもそもで言えば、若者が原因を作った。
若者が選挙に行かないから。
一方、年寄りの投票率は、圧倒的に高い。
だから『年寄りビイキ & 若者ナイガシロ』政策ばかりになった。
18歳から投票できるようになるので、マジで投票行きましょう。
年寄りに怒る前に、まず選挙です。
年を寄ったら、大切にされないまでも、
不安に怯えながら生きたくはない、、、
これはLGBTsも、ストレートも共通。
この話、続きます。