〜ネタバレなし〜
アマゾンプライムで『あしたのジョー』、2まで全編一気に。
やっぱ歴史に残る名作だー。
『あしたのジョー(1970)』『あしたのジョー2(1980)』
当時、ボクシングブームが起き、社会現象になったアニメ。
最近は再放送ナシ。
その理由は、ドヤ街などが現在放送禁止だから。
たしかに、
缶ジュースのプルタブ(わかります?)をポイ捨て、
幼い子供にパチンコさせ、
暴力団を美化、
放送禁止用語を連発、、、
私の生家は東京郊外、国鉄の駅・商店街がある大きな街。
それでも小学生だった昭和、あしたのジョーと似た光景だった。
貧乏で洋服2枚だけ、いつも臭い女の子が居た。
何度か家に遊びに行ったが、
電話もTVもなく、壁は波トタン(わかります?)なので、
夏は炎天下より暑く、冬は氷の中のよう。
庶民の子供でも、兄姉のオサガリが当たり前。
体操服、習字箱、リコーダー(笛)、上履き。
サイズが合わないシャツ、膝はワッペン。
だから、かけはぎ屋が何軒かあった。
わかるかなぁ〜、わかんねぇだろうなぁ〜
町には、
・自分より大きな荷物を担ぐ行商のおばあさん
・戦争で無くした足を見せて物乞い
・被爆で顔がイボだらけの中年女性
知らない人が学校帰りの10分の間に、
「あら、しゅうちゃん、大きくなったね」
「おじいちゃん元気?」
必ず2〜3人は声をかけてくれた。
それを誰もカッコ悪いと揶揄せず、日常でした。
私はかつて、最貧国に住んでボランティアをしていた。
谷を見下ろす高台で、現地の友人がポツリ
「なぜこの国は豊かになれないんだ?
土は豊かだ。天然ガスも金、銅だって、、、なのになぜ?」
私は答えられなかった。
ずっと豊かだもん、最貧国だけど。
谷をゆく風で、草原がどこまでも波打っていた。
昭和を懐かしがる解雇主義、私は嫌いです。
でも事実として、みんな必死で、でも会話して歩いた時代。
令和の今、貧困世帯でもスマホを見ながらうつむいて歩く時代。
ふと、あの草原を思い出しました。