ゲイの金融コンサルタントのぶっちゃけ日記

LGBTの社会保障。あまり語られてこなかった分野を、日本TOPレベルの金融コンサルタント&カウンセラーとして紹介します。 と言っても、好き勝手な人生を歩む中年オヤジなので、ゆる~く・のんびり・正直に書きます。

LGBTのがん治療⑤ 家族の治療費はLGBTが支払う?〜後編〜

前回の続き。
Eさん:42才。L(レズビアン
Sさん:Eさんの実兄、45才。
SWさん:Sさんの妻。40歳(夫の扶養、パート)、

兄Sががん、妹Eさんに借金依頼。
Sは保険にさえ入っていなかった。
妻SWの甘えた発言にEさんは苛立ち気味。

 ↓前回の記事↓

lgbts-lifeplan.hatenablog.com

 

 

半年後、兄Sより2度目の借金依頼。
断る訳にもいかず、
Eさん、円定期200万円を解約。
またSのマンションへ。

 

Sは会社を自主退職。
中小企業、がんでクビ切りは
今でもザラ。

妻SWはパートのまま。
「正社員、この辺は無いんです。
 通勤30分とか遠いと無理だし。
 事務はPC必須なのがね。
 販売しかないか、でも立ち仕事。。。
 家事も忙しいから」

Eさん、つい言ってしまった。
「私だって通勤1時間。
 家事もやってる。
 今まで仕事しなかった人が、
 選んでる場合なの?」


Eさん、悔しくてその場を去った。
「社会的にも法的にも、
 支えてくれる人がいて、
 いつか子供も支えてくれる。
 私なんか一生、誰も支えてくれない。
 だから、だから頑張って貯めたのに。。。」



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右下(配偶者控除内・反対)の意見を見ると、非難されても仕方がない気がする

 


3か月後、
Sの抗がん剤治療は終了。
体力的にかなりキツイが就職。

S「治療費は一段落したが、
 給料が下がった。

 子供の受験もあるし。。。
 返済はしばらく待って欲しい」

以降は連絡がこない。
Sの病状が気になるが、
Eさんから連絡して催促と思われるのも嫌。

「子供の年齢からすれば10年、
 兄夫婦ならば、もしかしたら一生

 450万円は返らないのかな


保険に入らない若者が増えている。
彼らが大病すると、その尻拭いは家族。

『お気楽なお一人様』と見られがちなLGBT
お金の支払介護の実業務が押し付けられやすい。
これは正直、対策が無いです。

 

LGBTは、押し付ける側にもなりやすい。
将来を悲観しやすいLGBTは、
将来の備えに興味が低い。

将来を直視する勇気さえない人が、
「病気になったら死ぬ」勇気があるだろうか。
家族にすがって、金を無心する側に
LGBTは陥りやすいっていうこと。

これは対策ができます。
辛くても現実から逃げないこと。
ちゃんと将来設計すること。

 

このブログ、そんなお手伝いになれば。