途上国支援のボランティア、
携わって20年近く。
一番難しいのは援助慣れ。
援助(=物を与えられる)に慣れると、
それが当たり前になる。
荒地を開拓、水を引き、畑を作り、
大変な苦労が数年、やっと収穫!
そこに、某国がモノをくれる。
すると農民は、畑を捨てる。
隣村より豊かなら、物資は来なくなるから。
あなたは思ったでしょう。
「そんなのオカシイ。
自分の力で作る方がイイ」
なぜ?
あなたはなぜ、そう思ったのですか?
自立しないのはカッコ悪いから?
ソレが道徳だから?
お金で支配されてゆくから?
与える側=先進国は、物を与えて恩を売る。
途上国は貧乏なまま、先進国の言いなり。
見返りの天然資源は先進国が搾取。
天然資源のない国は、援助も入りません。
しかし昨今のコロナ禍。
途上国支援は縮小傾向。
グラスルーツ(末端の人)から見れば、
自分の覗い知れぬ風向きに、自分の人生を託す。
「先進国はヒドイ」
と思うかもしれませんが、
英語・フランス語・スペイン語は、
そしてキリスト教は、
こうして世界に広まった。
前々回の記事、
[そろそろ男女平等をちゃんと語りませんか?]
良くも悪くも、反響は大きかった。
『男女差別』を『途上国差別』に置き換えてみる。
極端な例を出すと、物事はシンプルに見えてきます。
例えば配偶者控除。
労働・納税という国民三大義務の2つを違反、
見返りに、男に依存せざるを得なくなる。
ほら、途上国差別に似てるでしょ?
あなたなら、どう考えますか?
それにしても、
配偶者控除など、女性を優遇した制度の数々、
LGBTから見れば羨ましー。
誰かに守られながら自立できるなんて。
次回は『LGBT差別』。