ゲイの金融コンサルタントのぶっちゃけ日記

LGBTの社会保障。あまり語られてこなかった分野を、日本TOPレベルの金融コンサルタント&カウンセラーとして紹介します。 と言っても、好き勝手な人生を歩む中年オヤジなので、ゆる~く・のんびり・正直に書きます。

LGBTとお金⑤-4『LGBTの老後~介護のお金~』

LGBTに老後の話をすると
孤独死するんで♪」
「いつか考えまーす」
と現実逃避。

「このままだとヤバい、
でもどうしたらいいの?」
が本音ではないですか?

 

■老後の支出(平均的な生活費)
 夫婦 :月額27万円
 単身者:月額20万円

これは子育て(=倹約)したストレートの平均額。

対して、
LGBTは倹約不慣れ、支出が多い傾向
単身で最低25〜30万円は無いとミジメ。

この他に、
賃貸住宅なら賃料、
マンション保有は大規模修繕後の管理費が必要。

 

■老後の収入(もらえる年金予想額)
 60代:13~15万円
 50代:10~12万円
 40代: 8〜10万円
 ※1人、月額、厚生年金加入

年金は2人分(夫婦)で足りるように
設計されている。
LGBTに多い1人暮しは、全然足りない。


 

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介護は平均的な自己負担500万。家族による介護が少ないLGBT、もっと高額

 

■介護の費用
平均月額3~5万円。

「それくらい何とかなる!」
と思ったあなた、
甘~い。

生活の質を落とすのは辛いのに、
必死に削って削って、尚も削る年金生活
そんな惨めな生活に慣れた頃、
介護でさらに出費。
その状況で支払える限界が3~5万円

しかも3~5万円でできるのは
在宅介護(家族がケア)
単身のLGBT施設入居、もっと高額。

 

特養(公的施設)の費用は
 都市圏で15〜18万/月
 地方で13〜16万/月

特養はほぼ入れないので
老健(公的)や民間施設
 老健:特養+1~2万円
 民間:特養+5~10万円(滅多にない超安価)

 

「ぜーんぜん足りない。 
やっぱLGBTは死ぬまで不公平」
と考えるのを
あきらめようとしたあなたへ。

 

「お金が足りないとどうなる?」

例えば
 あなたが痴呆で徘徊、保護された。
 1人暮らしとわかれば施設入居。

毎月18万円が必要なのに、
毎月10万円の年金。
差額は、兄弟に請求されます。
あなたは突然、
「お兄さんの不足分8万円払ってください、
今月からずっとずっと」
と言われたらどうします?

兄弟が払えなければ、
甥や姪に請求されます。

 親族に惨めな生活がバレ、
 甥や姪にたらい回しにされ、
 見捨てられ、縁を切られ、
まさに下級老人、、、

現在、生活保護の中心は高齢者。
彼らの大半はこんな状況。

 

「どうすればいいの?」
は次回。
個別で相談も受け付けてます。