最近、更新がなくてすいません。
最近、サポートしていたがん患者の話。
長いので3部作で。
Yさん:男性58才、ストレート、妻子あり
■2020年8月
単身赴任中のYさんが肺がんの疑いで
病院で検査(含;入院)が始まる。
検査と体力低下で、仕事も半分は休む状態。
■2020年9月中旬
手術で病巣摘出し、正式にがん診断(肺がんの一種)。
しかし医者はそれ以上、何も言わず。
私はその病名を聞き、わかった。
末期がん、
もう長くはないだろう。
Yさんには、私から伝えなかった。
初めての抗がん剤を打った帰り道、
ガードレールに車をぶつけた。
田舎のガラガラな広い道で。
これをきっかけに、Yさんは運転を止めた。
今の体力では、コンビニもスーパーも、
歩ける距離にはない。
仕事も完全に行けなくなった。
抗がん剤の副作用はすぐに出た。
2秒に1回しゃっくり。
なので会話にならないし、水を飲むのも不便。
■2020年9月下旬
会社の寮に住んでいたYさん。
毎朝、同僚がガヤガヤ出かけ、
毎夕、帰ってくる声を、
息を殺すように聞いていたそうだ。
「復帰の目処が立たないなら、寮は出て欲しい」
総務部に言われた。
退職勧告は法的にNGだが、
退去命令は、法的には問題がない。
Yさんが妻に電話すると
「帰って来られても困る。
食事も何を作れば良いのかわからないし」
私が妻に会いに行き説得。
妻は、悪い意味で、典型的な専業主婦。
普段はサークルの会長を掛け持ちするほど
明るいシッカリ者。
でも社会性、一般常識が乏しい。
「ご主人に、ゆっくり静養してもらいましょう」
という私に、妻は間髪入れず
「ゆっくり静養なんて困る。
今すぐ働いてもらわないと住宅ローンだって、、、」
妻は平然と言った。
「死んでくれれば、生命保険が入るのに」
死亡保険はたった200万円だ。