ゲイの金融コンサルタントのぶっちゃけ日記

LGBTの社会保障。あまり語られてこなかった分野を、日本TOPレベルの金融コンサルタント&カウンセラーとして紹介します。 と言っても、好き勝手な人生を歩む中年オヤジなので、ゆる~く・のんびり・正直に書きます。

がんの実態:お金、副作用

「大病したら、治療せず、すぐ殺してもらう」
考える人は多い。特にLGBT
でも実際、
 窮地では「生きたい」と願います。
 医者は治そうとします。
 親族は治療を強く勧めます。

高額なお金が掛かり、
身体障害者になる結果でも、結局治療します。
大病でポックリ、どんどん減ってます。

今日は大病の現実を伝えるために、
がんについて。

 

Q) がんの副作用は?
 ・髪の毛が抜ける
 ・吐血する
多くの人が答えますが、ほかには?

 ・突然の血圧乱高下
 ・口内炎で水も飲めない
 ・爪が割れる、無くなる
 ・インポテンツ
 ・うつ
 ・腕や足が極端に腫れる
 ・味覚障害(味がなくなる)

 ・偏頭痛、失禁、嘔吐、免疫力低下、
  三半規管異常、倦怠感、
乾燥肌、、、

『爪が割れる、無くなる・口内炎・乾燥肌』
「皮膚がんだから」ではない。
胃がん、大腸がん、乳がん、、、
どこのがんでもよくある副作用。

『血圧の乱高下』
想像してください。
 いつも通りの仕事中に突然、血圧急低下、
 立つこともできない。

 救急車が会社・取引先に来て、
 上司が病院に付き添い、
 翌日から会社中が特別扱い、、、

実際は、たいていは夕方には家に帰れます。
でも経験したあなたは、
「また同じことが起きたら」
と恐怖。
明日も会社に行けますか?

『腕や足が極端に腫れる(浮腫)
例えば右足だけ太さが3倍、
歩きづらいし、ズボンは履けないし、
何より外出したらジロジロ見られて、、、
これも、どの部位のがんでも起きます。
通常は1~2年で治りますが、一生治らない人も。


 

高額療養費制度という健康保険の制度があります。
年収に応じて月の医療費には上限があり、
超過分は自己負担0 or 1%です。

がん保険は要らない』
という記事は、この制度を根拠にします。

 

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高額療養費の年収は頻繁に計算方法が変わります。
医師会なども反対しているので、このまま長く続く制度ではない。

 

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年収400〜700万くらいのサラリーマンの場合。100万円の医療費がかかっても、
実際の自己負担は9万円程度。年収700万超ではx2倍。

実際、一般的なサラリーマン年収(500万円前後)の
治るまでの医療費(病院への支払)総額は
 胃がん・大腸がん : 50~100万円。
 乳がん前立腺がん:100~200万円。
(年収700万円超ならx2、1100万超はx3)
と言うデータもあります。
安くはないですが、払える人も多い金額。


でも、前述の副作用、
どれが出るかはロシアンルーレット
2つ3つ、5つ同時に出る人もいます。

その状況で、
あなたは仕事を続けられますか?
今の生活を続けられますか?

そう、
がんの戦いは、病気/医療費だけではないです。
収入が途絶え、外出困難、メンタル不全、
外食が増え、タクシー使わざるを得ない、、、

そして、死の恐怖。
そんな苦労の中で、辛い治療


がんは軽かったのに、生活できず、
田舎に帰る人が増えています。
親の年金を食い潰してる人もいます。
LGBTとバレて村八分にした田舎に帰った人もいます。
絶縁していた親元に帰った人もいます。


LGBTの人生設計。重要なのは2点。
『現役の大病対策』『老後のお金、介護』
ストレートも同じですが、
LGBT配偶者というリカバリチャンスが少ない。
是非一度、考えてみてください。

前に書いたゲイのがん患者の記事もご参照下さい。

lgbts-lifeplan.hatenablog.com