『がん』
実態を知らない人は多い。
「恐怖。高額な医療費・副作用、、、でも何とかなる、かな」
あなたは思っていないですか?
Fさんのケース。
ゲイ、大手メーカー勤務、
学生時代からスポーツ大好き、典型的な健康体。
35歳で会社の健康診断により前立腺がん。自覚症状なし。
私がボランティアで現在の病状、治療フローなど案内。
「まさか俺が?がん?35歳で?」
冷静に対応してくれたが、時々涙ぐんでいた。
Fさんの前立腺がん、手術は成功、がんは殆ど切除。
しかし抗がん剤の副作用が強く、何度も何度も変更。
頭髪が抜ける、Fさんも覚悟していた。
問題は眉毛やまつ毛も抜けると人相が変わる。
肌はボロボロ、不健康な顔色も手伝うと、
今風サワヤカ塩顔のFさんが、凶悪犯の顔に。
メイクに慣れてる人なら、多少はごまかせる。
メイク未経験のゲイ、誰かに聞けますか?
ショップでは種類が多すぎて、どれを買えばいいのか。
深刻なのがFTM、化粧をしなくてはいけないのです。
血圧も不安定に。
仕事先で急に血圧低下、座っていられなくなり、
同僚に家まで送ってもらったことも。
その後も、朝は調子良くても、突然の体調変化が頻繁。
抗がん剤を変え、血圧は安定したが、
それ以来、外出が恐怖に。
副作用は他にも。浮腫(リンパの腫れ)。
Fさんは右足だけが約2倍の太さに。
足が火照って、歩きにくいし、
全てのズボンが右足だけ入らない。
気だるさも、健常者の想像を超える。
「だるくて、トイレさえ億劫、
ベッドでそのまま小便しちゃったんです。何回か」
30代半ば、一流企業のゲイがオネショする。
そして副作用でED(勃起不全)。
これも前立腺がんで、よくある副作用。
(子宮がんで閉経も多い)
もしかしたら治るかもしれないが。。。
外出できなくなり、今は引きこもり。
ちなみにがん患者の1/3は精神疾患になります。
そう、Fさんは、
特別に悲惨なケースではないということです。
想像してください。
美意識の高いLGBTが、
いや、あなたが
1) 『がん』と診断
2) 凶悪犯の人相
3) 外出したら倒れるかもしれない恐怖
4) 左右の足が違い、どこに行ってもジロジロ
5) 若くしてインポ
※1,2,3:いつか治ります。
※4,5 :もう治らないかもしれない。
これでもあなたは、メンタル保てますか?
仕事(=収入確保)を続けられますか?
経済的には、
1年で貯蓄・約450万円が、残り100万円。
持出(月収での不足、貯蓄切り崩し)は、
1年で100~200万円/年(x2〜10年)が一般。
LGBTはなぜか持出が多くなる傾向。
Fさんはがん保険未加入だったが、
・傷病手当(1年半までは給料2/3。保険組合による)
・高額療養費(1か月の医療費を抑える制度)
のお陰で、まだ何とかなっている。
あと数か月で傷病手当終了=会社解雇。
親元に帰り、親の少ない年金にしがみつく生活は目の前。
ストレートだって誰だって嫌だろうが、
ましてやLGBT。
Fさんの言葉。
「ゲイだし、この年齢でがん、、、
俺は生まれちゃいけなかったんですよね。
神様が失敗作に気づいて、
俺を回収しようとしてるんですよ」
「ぶっちゃけ、発展場もよく行ったし、
いつも生、ゴムなしでやってた。
だってゲイだから、長生きする必要ないでしょ。
なのに、死ぬのが怖いんです。
死ねないんです、自分では」
自分の運命を呪うように吐き出す言葉。
この発想、LGBTで大病する人の特徴の1つです。
LGBTのあなた、
1人で生きるって、
どんな状態でも、誰にも迷惑かけないこと。
いつかなんとか、、、なりません。
1人で生きる準備、できていますか?